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蜜液
(1)
駅前で待ち合わせ、食事をしてドライブ。
そしていつも通りホテルへ。
その日もそんな週末恒例のデートのはずだった。
だが、ホテルに入り前戯がてらの入浴中、エイジが思い掛けないことを言い出した。
「なぁ、ミエ。今日はちょっと変わったことしてみないか・・?」
「エッ?・・・何?・・・変わったことって、何するつもり?・・・」
ミエはいかがわしい表情のエイジに直感的に不安を感じ、怪訝な態度をあらわに言葉を返した。
「あっ、ああ。あのさぁ、前からやってみたいなぁ~、なんて思っててぇ・・」
「思いきって買ってきたんだよね・・・、チョット待ってて!」
そう言ってエイジは慌てて浴室を出ると、カンコーヒーほどの容器を手に戻ってきた。
間近で見るとその容器には、みるからに妖しげな液体が入っていた。
ミエにはそれが何なのか理解出来なかった。
(コレハナニ?)
その質問はあえて言葉にはしなかった。
かわりに答えを知っているエイジの顔をじっと覗き込んだ。
「こ、これはさぁあ。あのほら!俗に言うローションって奴だよ。うん」
「べ、別に害とか無いし、ヌルヌルして男も女も感度アップするらしいんだよ」
「なぁっ、お、面白そうだろ!・・・なっ!・」
エイジがいつになく早口でまくしたてる。
その真剣なまでのエイジの態度がミエには滑稽で、可愛く映った。
入浴中、前戯中だったことも関係したのか、ミエは母性をくすぐられてしまう。
「もう・・・、しょうがないなぁ~。ほんとに害とか無いんだよね?」
「ああ!ないない!! 全然、大丈夫!!」
言うが早いか、エイジは容器の蓋を開け、早速、ローションを手に取る。
そして次の瞬間にはミエの胸へと塗り付けたのだった。
そのお湯とは違うヒンヤリとした感覚にミエは反射的に小さく肩を踊らせ、たじろいだ。
だがエイジはおかまいなしにヌメヌメとしたローションの粘液を胸に塗りつけ、
ここぞとばかりにヌチャリ、ヌチャリと揉み込みを繰り返す。
「おほぉー。すげぇ~、ミエは胸デカイからすごくいやらしいよ」
「どう? ミエも気持ちいいだろ? スゲー乳首ビンビンだぜぇ」
ミエは戸惑っていた。
確かに初めて味わう刺激に身体は快感を訴え始めていた。
しかし、目の当たりにしている状況、つまりは愛撫されている自分の胸の、あまりの卑猥さを素直に受け入れることが出来ないでいた。
タラリタラリと粘着質な液体が糸を垂らし、テラテラと妖しい光沢を放ちながら、ブザマに圧迫に歪む肉の集まり・・・。
そんな異様な物体がとても自分の胸とは思えなかったのだ。
「ねぇぇ~、エイジ・・・ぁんっ・・・なんか、やだよぉ~」
堪りかね、ついには拒絶の言葉が口をついてでる。
それでも既に火のついたエイジの行動が止まるわけも無く、
むしろ畳み掛けるように勢いを増していった。
「ンンッ、ねっ・ねぇ~~。エイジ・・・・」
「ん~?・・大丈夫、大丈夫! すぐに慣れるって」
「それよりホントは感じてるんじゃないのかぁ~」
悪戯な微笑を浮かべ、エイジはヌメる右手を無造作にミエの股間へ滑り込こせる。
ヒダの割れ目に指をあてがうと、クチュリとふやけた感触が音を立てた。
それはとてもローションのヌメリだけでは無かった。
隠していたミエの淫らな情感が身体の正直な反応によって暴かれていく。
「おお!! ほら、やっぱりそうだぁ。ミエのアソコ、すごい濡れてるぜぇ~」
「あんっ! ヤダァ・・イヤらしい言い方しないでよぉ」
「ああっ、もう知らないから・・・。アッ、あぁ~」
やがてクニュリ・クニュリと蠢くエイジの指に、膨れ上がった蕾がコンコンと当たり始める。
そのたびにミエは身体を小刻みに跳ね上げ、切なげな甘い声で泣いた。
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